2006年10月アーカイブ
ある日取材で伺った、小さな定食屋さん。
有機野菜を使った素朴なメニューが好評で、毎日訪れる常連さんも多数という人気ぶり。さぞかし輝かしい経歴の料理人が構えているんだろうと思ったら、スタッフはいわゆる素人集団!
他店で修行をしたことも、特別に勉強したこともない。まったくの自己流で作り上げた料理が評判になり、トントン拍子で2号店まで出店してしまったんだそうで。
元はといえば、絵てがみ教室で知り合ったというこのメンバー。元教師、元会社員...など、前職もさまざま。そんな彼らが集まって、「絵てがみ→定食」という図式が、イマイチよく分からない。なにか通じるものでもあるのかと思い聞いてみると、「本質を見つめることですかね」と、なにやら深~いお答えが。
対象をじっくりと観察し、その魅力をハガキへとしたためる絵てがみ。同じ要領で、体に優しいお野菜を、これまたじっくりと観察。おいしい料理へと昇華させる方法を考えるうち、このお店ができたのだという。
ここで実感したのは、理解したい、伝えたいっていうまっすぐな気持ちは、経験やマニュアルがなくともちゃんと通じるっていうこと。ただし、忙しさにかまけてなんとなく分かったふりではダメ。しっかりと見つめなければなりません。
一つひとつの仕事に対して、そんなふうに取り組めたらとても素敵だなと思いました。
(編集部 N.K)
7月に出産した友人に、赤ちゃんの写メを送ってもらいました。
見てみてびっくり! お盆の帰省中に会った時には本当に小さくて、抱いたら壊れてしまうんじゃないかと思った子が、顔もふっくらとして首もだいぶ据わり、ずいぶんと大きくなっていました。最近は目もぱっちりとしてきて表情も豊かになり、あやすとよく笑うんだとか。
子どもの成長のスピードには驚かされます。これからもっと、周りのものを見て、聞いて、あっという間に大人になっていくんですね。
私も入社して早や半年。子どもに負けないように、周りから色んなものを吸収して成長していきたいです。
原稿を書き終えて、明け方の帰宅。頭はボウッとする、顔はとれかけた化粧で、重い。眠い目をこすりながらポストを開けると、新聞に雑じって一枚の葉書きが足元に落ちました。
父からでした。うちの父の数ある趣味の一つが絵手紙。
それは私が大学に入って一人暮らしを始めたときから1~2ヶ月に1回定期的に届くもの。そこには太筆で、でかでかと描かれたゴーヤの姿がありました。淡いグリーンに実りを終えた種子が赤茶に塗られて、どかんと横たわる我が家産のゴーヤ。その横に、「夢を持って生きよう。」と一筆。思わず笑った。
絵も字も上手くはないし、ゴーヤとメッセージはまったく関係ないけれど(ゴメン父)、どんなに高価なプレゼントより、どんなに美味しい料理より、これ以上ない贈り物。
プライスレス。正直じんときました。
...「夢を持って生きよう」、かなりイカした父のキャッチ、忘れられません。
(編集部 I.Y)

