本質
ある日取材で伺った、小さな定食屋さん。
有機野菜を使った素朴なメニューが好評で、毎日訪れる常連さんも多数という人気ぶり。さぞかし輝かしい経歴の料理人が構えているんだろうと思ったら、スタッフはいわゆる素人集団!
他店で修行をしたことも、特別に勉強したこともない。まったくの自己流で作り上げた料理が評判になり、トントン拍子で2号店まで出店してしまったんだそうで。
元はといえば、絵てがみ教室で知り合ったというこのメンバー。元教師、元会社員...など、前職もさまざま。そんな彼らが集まって、「絵てがみ→定食」という図式が、イマイチよく分からない。なにか通じるものでもあるのかと思い聞いてみると、「本質を見つめることですかね」と、なにやら深~いお答えが。
対象をじっくりと観察し、その魅力をハガキへとしたためる絵てがみ。同じ要領で、体に優しいお野菜を、これまたじっくりと観察。おいしい料理へと昇華させる方法を考えるうち、このお店ができたのだという。
ここで実感したのは、理解したい、伝えたいっていうまっすぐな気持ちは、経験やマニュアルがなくともちゃんと通じるっていうこと。ただし、忙しさにかまけてなんとなく分かったふりではダメ。しっかりと見つめなければなりません。
一つひとつの仕事に対して、そんなふうに取り組めたらとても素敵だなと思いました。
(編集部 N.K)
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